大規模基幹ECシステムリプレイス

10年以上使い込まれた巨大ECを刷新
- 事業戦略に合わせたCapX/PL計画立案、事業効果を狙った段階的な改修計画
- 10年以上カスタマイズが積み重なり、ブラックボックス化したECをゼロから再設計
- 100万件超のデータ移行を乗り越え、セキュリティ・パフォーマンスを一新
- 複雑な社内業務フローを各部署と再定義し、ドキュメントも全面刷新
- 限られた予算・短納期でも、今後の拡大戦略に耐える柔軟性を確保
- 再構築 150人月
プロジェクト詳細

本プロジェクトでは、動画配信・書籍・セミナー・イベントなど多岐にわたる商材を扱うECシステムの全面リプレイスを対応しました。
既存システムは10年以上にわたり複雑なカスタマイズが重ねられ、データ量は100万件を超える大規模なもの。
また、顧客管理・売上管理・郵送管理・会計・MAツールなど多数のシステムと連携しており、EC単体にとどまらない広範な再構築が必要でした。
事業拡大に伴う、事業戦略に沿った開発提案
事業戦略におけるCapX/PL予算の計画、その上でどのタイミングでどのような改修を行うべきか
クライアント取締役と密に連携して改修計画を立案しました。
一気に全改修するのではなく、事業目線での優先順位を付けて段階を追って改修を行うことで
結果的に全体費用を抑えながら現場影響も抑えるプランを提案。
クライアント様にも好評頂き、計画に沿って改修を実施いたしました。
部署ごとに利用方法が異なるブラックボックス化した既存機能の調査と統合
長年の運用の中で、各部署が独自に検証的に追加した施策用機能が多数存在し、
「いつ・誰が・なぜ追加したのか分からない」ブラックボックス機能が多く残っていました。
そのため、まずは部署ごとに最新の正しい運用フローをヒアリング・再定義し、
最適化や全部署における統合化を行う機能やステータスを整理。
シンプルでありながら現場が困らないECシステムへ再設計しました。
ドキュメントゼロの現状から、全仕様を再設計しドキュメント化
既存ECはドキュメントが存在せず、誰も全体仕様を把握できていない状態でした。
再構築にあたり、全仕様を新たに設計・図式化し、
お客様の社内承認や今後の運用・拡張がしやすい形に整備。
運用開始後に出てきた新たな要望にも柔軟に対応し、
継続的に改善できる状態に整備しました。
巨大データの移行と、最新ライブラリ対応への苦労
データ量が膨大であるだけでなく、
最新ライブラリへ移行する際にデータ構造が大きく変わる箇所も多く、
既存設定を維持しつつデータを整形・移行する工程に特に苦労しました。
結果として、100万件を超えるデータの正確な移行を達成し、
現場が即日運用を継続できる状態を構築しました。
各ベンダー調整・並行開発を統括し、統合度の高いシステムに
顧客管理ツール・SSO・MA施策・会計ツールなど、
複数の外部システムや開発ベンダーとのインターフェース調整も並行して進行。
それぞれ別スケジュールで進む中、適切に調整しながら全体の統合性を高めました。
堅牢かつ現場に優しいECシステムへ再生
限られた予算と期間の中ではあったものの、
セキュリティ面でもパフォーマンス面でも堅牢性を確保しつつ、
現場の運用を改善し、次の成長戦略を支える理想的なECシステムへと生まれ変わらせることができました。