システム開発
不動産業界の大規模基幹システムリプレイス

最大80名体制で数年規模かけたリプレイス開発
- 十数年にわたり積み重なった複雑な業務とシステムを徹底的に解析し、現場に寄り添った再設計を実現
- 数年規模・最大80名超の大規模体制を統括し、スケジュールと品質を両立
- 多岐にわたるステークホルダーの利害を調整し、数百項目にも及ぶ仕様を一つひとつ分解・可視化
- 豊富なドキュメントと図解による合意形成で、お客様の社内承認フローを円滑に推進
- 打合せ回数を最小限にしつつ、関係者全員が進行を理解できる情報整理力
- 開発 750人月
プロジェクト詳細
多様なアクターと複雑に絡み合う要件
基幹システムとして特に難易度が高いポイントとして
- オーナー、賃貸利用者、銀行、仲介業者、保険会社など多くの関係者(アクター)が登場し、それぞれに多様なシナリオが存在。
- これらのアクターごとに異なるサービスや業務フローが複雑に絡み合っており、システム内部でも複数のサービスが相互に連携。
- 会計処理上の扱いや売上計上タイミング、売掛管理なども高度に複雑化。
- 特に売上集計機能は既存の時点で膨大なプログラムが存在し、その内容を精査しながらも、クライアントが描く理想のロジックを実現する必要がある。
このため既存システムの詳細解析からスタートし、現状と理想のギャップを明確化しながら進める必要がありました。
成功の鍵は徹底したヒアリングと可視化
このプロジェクトで特に大切にしたのは、IT部門のご担当者様へのヒアリングだけでなく、実際にシステムを日々利用される現場の担当者様への詳細なヒアリングです。
現場のリアルな声を反映することで、理想設計に留まらず、実業務に適合したシステムへすることができます。
開発期間は数年単位、体制としてはピーク時80名を超える規模にまで拡大した非常に大規模な案件でしたが、
- 複雑な仕様をヒアリングの中で一つひとつ分解し、資料や図に落とし込むことで確認承認プロセスを円滑化
- 膨大な情報量を的確に整理し、必要最小限の打ち合わせで意思決定が進むように調整
- 優先順位やスケジュール管理、WBS調整を徹底し、関係部署全体での合意形成をスムーズに
これらが高く評価され、クライアント様からは「複雑な業務要件を構造化し、誰にでも理解できる形にして進めてくれたのは御社が初めて」とのお言葉をいただきました。
不動産業界の基幹システム構築を成功させるために
不動産業界の基幹システムは、画面に見える単純な操作以上に、その裏側に複雑で多様な業務フローが隠れています。
そのため開発には、
- 現行業務を深く理解し、既存運用をすべて把握しているクライアント様ご担当者との密な連携
- 不動産業界特有の複雑性を理解し、同様のシステム開発経験を持つ開発メンバー
が不可欠です。
弊社ではこうした複雑性を確実に把握し、徹底的にヒアリングと分析を行いながらシステムを構築。お客様の理想を現実のものにするお手伝いをしています。